リップアートメイクは、美容クリニックだけではなく訪問診療でも受けることができます。リップ(唇)アートメイクで満足できる仕上がりにするポイントや、ダウンタイムの過ごし方などを解説していますので、施術を受ける際の参考にしてください。
リップ(唇)アートメイクとは
リップアートメイクは、唇に色素を注入し、自然なメイク効果を長期間維持する施術です。唇の色味が持続することで毎日のメイク時間を短縮できるほか、顔色を明るく見せる効果やぼやけたリップの輪郭の改善も期待できます。
アートメイクはタトゥーとは異なり、皮膚の浅い層に色素を注入するため、徐々に色が薄くなり自然な仕上がりになることが特徴です。
リップアートメイクは医療行為に該当するため、施術は医療機関でのみ行えます。法律により、医師または医師の指導のもとで看護師が施術を行うことが認められています。
ただし、通院が難しい場合(遠方や高齢、交通手段の制約がある場合など)には、訪問診療での対応も可能です。この場合、事前にオンライン診療を受け、医師の管理のもとで自宅などで看護師が施術します。
- 唇のくすみが気になる方
- マスクによって口紅が落ちてストレスを感じる方
- リップの発色が良くないと感じる方
- 唇の色が暗くて老けて見えがちな方
- リップの輪郭のぼやけが気になる方
リップ(唇)アートメイクの持ちはどれくらい?
リップアートメイクの持続期間には個人差がありますが、一般的に2〜3年です。唇は他の部位に比べて色素が定着しにくく、ターンオーバーのサイクルにも個人差があるため、色の薄まり方にも違いが生じます。
色を定着させるためには、通常2回以上の施術が必要です。
リップ(唇)アートメイクはどれくらい痛いですか?
唇は皮膚が薄く、粘膜に近いため、ほかの部位と比べて痛みが強い傾向がありますが、軽い「ビリビリ」とした程度です。ただし、施術前に麻酔クリームを塗るため、強い痛みを感じることはほとんどありません。
なお、痛みの弱い方は生理の前や、生理中の施術は控えるのがオススメです。
唇にヒアルロン酸を入れるなら、リップアートメイクとどちらが先がいい?
どちらを先にしても問題はありませんが、仕上がりを重視する方には、先にヒアルロン酸注射で唇の形を整えてからリップアートメイクを行うことがおすすめです。ヒアルロン酸注射後の唇の形に合わせてアートメイクを施すことで、理想の仕上がりに近づけます。
痛みに弱い方は、アートメイクを先に行うことも方法の1つです。ヒアルロン酸には水分を吸収する性質があるため、アートメイクの施術に伴って色素を吸収することで唇が膨張し、強く腫れる場合があるからです。
リップ(唇)アートメイクを受ける前の注意点
リップアートメイクを受ける前日は飲酒を避け、十分に睡眠をとりましょう。また、紫外線対策やティントの使用を避ける、皮むけを促すビタミンA系のサプリメントは2~3週間前から休止するなどの注意点もあります。
また、過去にヘルペスにかかったことがある方は施術後に再発する可能性があることから、断られる場合があります。
さらに、重度のアトピー性皮膚炎や金属アレルギーなどがある方、重度の糖尿病の方、C型肝炎・B型肝炎・AIDSなどの感染症の方、妊娠中(可能性のある方を含む)や授乳中の方などは、アートメイクを受けることができません。
リップアートメイクの施術を検討する際は、まず医師またはアーティストに相談しましょう。
リップ(唇)アートメイクの施術回数と持続期間
リップアートメイクは、2~3回に分けて施術を行います。1回目の施術では色が定着しないので、定着に程度や色の変化を確認しながら、2回または3回で仕上げるのが一般的です。複数回の施術が必要な理由は、免疫反応によって色素が排出され、1回の施術で30~40%程度しか定着しないためです。数回に分けて調整を行うことで、より均一で理想的な色合いが実現できます。
効果の持続期間には個人差がありますが、2~3年程度2~3年程が目安です。
アートメイク(リップ)の費用
リップアートメイクの相場は1回あたり4万円~6万円です。 ヘルペスの予防薬は別途費用になることが多いので、アーティストに事前に確認しましょう!
アートメイク(リップ)の施術の流れ
STEP 01.お申込み
施術をご希望の方は、下記よりお申込みのお手続きをお願いします。お申し込みが完了しましたら、担当者から問診票をお送りいたしますので、そちらに必要事項をご記入いただき、オンライン診療の候補日時も合わせてご連絡ください。事前に医師の診察を希望される場合は施術日の前にオンライン診療を受診してください。
STEP 02.オンライン診療
オンライン診療は、施術当日にカウンセリングと一緒に行うのが基本ですが、事前に医師の診察を希望する場合は、まず診療のお申し込みをお願いいたします。
STEP 03.デザイン
15~20約30分ほどかけて理想の形や色味を話し合い、デザインを決めていきます。リップラインや人中短縮デザインなど細かな要望がある場合は、アーティストにしっかりと伝えましょう!
STEP 04.麻酔
施術前には、痛みを抑えるために麻酔クリームを使用します。麻酔クリームを丁寧に塗布し、十分に効果が現れてから施術を開始します。
STEP 05.施術開始
施術時間は、通常60分前後です。丁寧に施術することで、痛みを抑え、満足のいく仕上がりを目指します。
STEP 06.アフターケア
施術後は唇が非常にデリケートな状態となっているため、アフターケアが重要です乾燥が気になるときは、保湿ケアをしてください。なお特に術後1週間は、飲み物や食べ物ができるだけ唇に当たらないように注意をしてください。小さくちぎって食べたり、ストローの使用がオススメです。また、施術後にできるかさぶたは自然に剥がれるのを待ち、無理に剥がさないよう注意が必要です。かさぶたを無理に取ると、色素が抜けてしまい、仕上がりに影響を与える可能性があります。
よくある質問
- リップアートメイクでくすみは消せますか?
- リップアートメイクでくすみをある程度カバーできますが、深刻なくすみを完全に消すことはできません。必要に応じて、レーザーやリップブリーチなどの治療を事前に行うことをおすすめします。まずはアーティストに相談しましょう。
- アトピーですがリップアートメイクはできますか?
- アトピーがある方でも、症状によってはリップアートメイクの施術を受けることができます。ただし、色素の選択が非常に重要となります。事前にアーティストと相談して、最適なカラーを選ぶようにしましょう。
- リップアートメイクのダウンタイムについてお教えてください。
- 腫れは24~48時間程度で自然に引き、施術直後から3日程度は色が濃く見えることがあります。2~5日ほど皮むけが起こることもありますが、自然に剥がれるのを待ちましょう。
施術当日からぬるま湯での洗顔が可能です。クレンジングは24時間後から、唇を避ければ当日から可能です。1週間後から口紅を使用できます。
- リップアートメイクの術後に気を付けることはありますか?
- 色素が定着するまでは温泉やサウナは避け、外出時には紫外線対策をしましょう。また、リップアートメイクの後はヘルペスが発生しやすいため、施術部位の清潔さを保ち、辛いものや生ものなどを控えてください。色素沈着を防ぐため、刺1週間ほどは喫煙も控えることを推奨します。
- リップラインを入れるか悩んでいます...
- 仕上がりイメージをカウンセリングでしっかりヒアリングします。また、輪郭の状態をチェックしたうえで、一緒にデザインやリップラインを入れるかどうか決めていきます。悩んでいる方は、アーティストに悩みやイメージを相談してみましょう!