眉毛アートメイクは、自然な眉を目指す方やメイクの手間を減らしたい方におすすめ。こちらの記事では、眉毛アートメイクの基本から、施術方法別の特徴やおすすめな人、注意点まで詳しく解説しています。
眉毛アートメイクとは
眉毛アートメイクは、色素を眉の皮膚の浅い層に注入し、自然な眉の形を長期間維持する美容施術です。
タトゥーが皮膚の深い層に色素を入れることで効果が半永久的に持続するのに対し、アートメイクは浅い層に色素を入れるため、仕上がりがより自然であり、時間とともに色が徐々に薄くなります。
アートメイクは医療行為のため、施術可能なのは「医師」または「医師の指示を受けた看護師」のみであると法律で定められています。また、施術は医療機関でのみ行います。
ただし、下記の条件をすべて満たした場合には、自宅などで訪問診療としてアートメイクを受けることができます。
・通院が難しい
・事前にオンライン診療を受ける
・医師の管理のもとで施術を行う など
眉アートメイクは、理想的な仕上がりを目指すために2~3回程度の施術が必要なため、通院が難しい場合は訪問診療の利用が便利です。
眉毛アートメイクのデザイン
2D(パウダー眉)
2D(パウダー眉)は、手彫りかマシンで眉全体をパウダーでグラデーションに仕上げる技術で、「パウダーグラデーション」とも呼ばれます。眉毛の濃淡を自然に表現できるため、メイクで描いたようなナチュラルな印象に仕上がります。
マシンはスピーディーで均一に施術できるため、手彫りに比べて施術時間が短いのが特徴です。なお、手彫りは痛みが少なく、自然な仕上がりを実現できます。
・ふんわりとした眉で優しい印象にしたい方
・ナチュラルな仕上がりを求める方
・脂性肌または混合肌の方 など
3D(毛並み眉)
3D(毛並み眉)は、従来のアートメイクとは異なり、眉毛1本1本を手彫りやマシンを使って再現する技術です。手彫り技法は「マイクロブレーディング」と呼ばれ、専用の細いブレードで眉毛のように見える毛並みを1本ずつ彫り込んでいきます。これにより、自然で立体感のある眉毛が再現され、本物の眉毛とほとんど区別がつかない仕上がりが期待できます。
一方、マシン技法は「ナノブロー」と呼ばれ、専用の医療機器を使って均一に眉毛を描いていく方法です。色が濃く入りやすく、手彫りよりも定着の良さが特徴です。
・眉毛が薄い、または部分的にない方
・ナチュラルで立体的な眉毛を求める方
・メイクをしていない時も自然に見える眉毛を希望する方 など
4D (コンビネーション眉)
4D(コンビネーション眉)は、手彫りで眉毛の毛並みを描いた後に、眉尻部分だけにパウダー技法を加えることで、立体感と自然な濃淡を作り出す技法です。
眉頭は一本一本の毛が生えているような繊細な仕上がりに、眉尻はパウダーでぼかしたような柔らかな印象に仕上げることができます。クリニックによっては「6D」や「ミックス眉」と呼ばれることもあります。
・自然な立体感と濃淡を両立させたい方
・キリっとした仕上がりを求める方
・メイクをしているような眉をご希望の方 など
眉毛アートメイクを受ける前の注意点
眉毛アートメイクのカウンセリングを受ける際は、眉毛を全て剃るのではなく、毛並みや毛の太さ、流れが確認できるようにすることが理想です。また、施術前には紫外線対策や保湿をしっかり行い、飲酒や睡眠不足を避けるよう心がけましょう。
アトピー性皮膚炎やアレルギーがある方、妊娠中・授乳中の方、糖尿病の方など、特定の体調や症状を抱える方は、アートメイクを受けていただけません。
下記に該当する方は、事前に医師にご相談ください。
・重度のアレルギー体質の方
・重度のケロイド体質の方
・ダウンタイム中の方
・心疾患/高血圧の方
・重度の糖尿病の方
・長期間ステロイドを服用中の方
・血液をサラサラにするお薬を服用中の方
眉毛アートメイクの施術回数と持続期間
眉毛アートメイクの施術は、通常2~3回行う必要があります。1回目の施術では、色素が30〜40%程度しか定着しません。これは、免疫反応によって色素が体外へ排出されるためです。したがって、1回の施術だけでは色素が十分に定着しないため、複数回の施術が推奨されます。
効果の持続期間は施術回数や肌質、ライフスタイルによって異なりますが、一般的には2回の施術で約2~3年程度色持ちします。
アートメイク(眉)の費用
眉毛アートメイクの相場は1回あたり4万円~7万円と、アーティストによって差があります。 2回・3回セットの場合は割引があったり、モニター価格などを用意しているアーティストもいますので、まずは気に入ったアーティストの施術費用を確認してみましょう!
アートメイク(眉)の施術の流れ
STEP 01.お申込み
アートメイクをご希望の方は、下記よりアーティストを選んでお申込みにお進みください。お支払いが完了次第、担当者より問診票を送付いたします。問診票に必要事項を記入し、オンライン診療の候補日をご返信ください。
STEP 02.オンライン診療・カウンセリング
オンライン診療とカウンセリングは、基本的に施術当日に行います。事前に金属アレルギーやアトピーなどのアレルギーがあってもアートメイクが可能か確認を希望される方は、まずは医師の診察をお申し込みください。
STEP 03.デザイン
施術前に、眉の太さやアーチなどのデザインを決定します。約30分かけてじっくりと決めますので、ご希望はご遠慮なくお申し出ください。
STEP 04.麻酔
施術に伴う痛みを軽減するために、麻酔クリームを使用します。
STEP 05.施術開始
事前に決めたデザインに基づき、経験豊富な専門スタッフが安全に配慮しながら施術を行います。
STEP 06.アフターケア
施術後は、施術部位を保湿します。患部はケガをしているような状態のため、施術後1週間は丁寧な保湿を心がけてください。また、色落ちの原因となるため、かさぶたを無理に剥がさないでください。
施術後は、患部を保湿します。皮膚は傷ついておりデリケートな状態のため、1週間は丁寧な保湿を心がけてください。かさぶたを無理に剥がすと色落ちの原因となるため、自然に剥がれるのをお待ちください。
よくある質問
- 眉毛のアートメイクを失敗しないためのポイントを教えてください。
- 眉毛のアートメイクを失敗しないためには、流行に左右されず、ナチュラルなデザインを選ぶことが重要です。顔のシワやたるみは年齢とともに変化し、メイクの流行も時代によって変わります。アートメイクは2~3年に1回リタッチが必要ですが、完全に消えるわけではないため、長く満足できるデザインを選ぶことが大切です。
- 眉毛アートメイクのアフターケアを教えてください。
- 美しい状態を維持するためには、アフターケアが非常に重要です。医師やアーティストの指示に従い、下記のようにアフターケアをしましょう。
・色素が定着するまでは温泉やサウナの利用を控える
・朝晩の洗顔後だけではなく日中もこまめに保湿する
・外出時は紫外線対策をする
- どんな眉が似合うか、アーティストにデザインの相談はできますか?
- アートメイクの施術を申し込む前に、アーティストへデザインについて相談できます。症例を見て、自分の好みに合うアーティストを選ぶことが成功の鍵です。
- 昔入れた眉毛アートメイクが残っているのですが、施術はできますか?
- 古いアートメイクが残っている場合は、まずアーティストに相談してください。2~3年以上前に施術されたものは、除去が必要な場合があります。施術の可否は状態によるため、まずはアーティストに相談しましょう。
- 眉毛アートメイクは、手彫りとマシンのどちらがオススメですか?
- 手彫りとマシンのどちらが良いかは、仕上がりのイメージや肌質によって異なります。好みの症例がどの技法で行われたかをチェックするのがおすすめです。なお、多くのアーティストは、どちらか1つの技法を専門としています。