トラネキサム酸は、肝斑やシミ、ニキビなどさまざまな肌トラブルの改善が期待できる成分です。こちらの記事では、トラネキサム酸の効果や副作用、飲み方、治療の流れなどについて詳しく解説します。
トラネキサム酸とは
トラネキサム酸は、止血や炎症を抑える効果を持つ合成アミノ酸の一種です。主に、出血や口内炎、喉の炎症などの改善に利用されており、美容目的では肌荒れやシミ、肝斑の治療に使用することが厚生労働省に承認されています。
肝斑は、女性ホルモンのバランスの乱れによって引き起こされるとされ、女性に見られることが多い症状です。トラネキサム酸はホルモンには直接作用せず、メラニン色素を生成するメラノサイトに働きかけ、色素沈着を抑制します。
トラネキサム酸には250mgと500mgの2種類があり、症状や目的に応じて使い分けます。
トラネキサム酸の効果
- 美白効果によるシミ・肝斑の改善
- 抗アレルギー・抗炎症効果による肌質の改善
- 喉の痛みの軽減 など
トラネキサム酸の副作用
トラネキサム酸の主な副作用としては、食欲不振、悪心、嘔吐、胸やけ、眠気、かゆみ、発疹などが報告されています。
これらの症状が現れた際は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。また、まれに筋肉が発作的に収縮することがあり、痙攣の初期症状の可能性があるため、使用を中止して早急に医師の診療を受けてください。
トラネキサム酸を服用できない方
- 薬や食品によるアレルギー症状（かゆみや発疹など）が現れたことがある方
- 血栓ができやすい方
- 血栓症の方
- 腎不全の既往がある方
- 人工透析をしている方
- 妊娠または授乳中の方
- 他の薬を使用している方（一般用医薬品やサプリメントを含む）
上記に当てはまる方は、服用前に医師や薬剤師に相談する必要があります。
トラネキサム酸の服用方法
トラネキサム酸の飲み薬には250mgと500mgの2種類があり、1日あたりの服用量は体調や体質、目的などに応じて決定します。
250mgの錠剤の場合は1日6錠（最大数）を、500mgの場合は1日2～3錠を朝・昼・晩に分けて服用することが通常です。服用期間は通常3ヶ月以上で、肝斑の改善を目指す場合は1年程度続けることもあります。
- 肝斑やシミが気になる方
- 炎症後の色素沈着を抑えたい方
- そばかすやニキビ跡を改善したい方
- 肌のトーンを明るくし、美白を目指したい方
トラネキサム酸の費用
美容目的で使用するトラネキサム酸は自由診療のお薬となるため、保険が適用されません。また、費用もクリニックによって異なります。詳しくはホームページなどで確認してください。
トラネキサム酸の施術の流れ
STEP 01.お申込み
トラネキサム酸をご希望の方は、下記のフォームより支払い手続きを行ってください。なお、初診の方または3か月以上期間が空いている方は、オンライン診療もご予約ください。オンライン診療をお申込みの方には、担当者から問診票をお送りします。問診票に必要事項をご記入ください。
STEP 02.オンライン診療
※オンライン診療をお申込みの方のみ
お時間になりましたら、事前にお知らせしたZoomのURLをタップしてオンライン診療を開始してください。スマートフォン、タブレット、PCなど、どのデバイスからでも受けることができます。プライバシーが保たれるご自宅や個室からの受診をおすすめします。診療時間は10～15分です。
STEP 03.お薬の発送
オンライン診療後、3営業日以内にお薬をお送りいたします。
STEP 04.服用開始
お薬が到着後、事前の指示に従って服用を開始してください。
よくある質問
- 市販のトラネキサム酸と医薬品の違いを教えてください。
- 市販のトラネキサム酸と医療用医薬品には、1日あたりの上限量に違いがあります。医療用医薬品では最大2,000mgが上限ですが、市販薬は750mgに制限されています。より高い効果を期待する場合は、成分量が多い医療用医薬品の使用が望ましいですが、服用には医師の診断と指導が必要です。
- トラネキサム酸はのどの痛みや風邪にも効果的ですか？
- はい、トラネキサム酸は、のどの痛みや腫れの原因となる炎症を抑える作用があるため、扁桃炎や咽喉頭炎などの改善に有効です。ウイルス感染やのどの乾燥、刺激により生じた炎症を引き起こす「プラスミン」の働きを抑えることで、炎症や痛みが和らぎ、腫れも軽減されます。
- トラネキサム酸を服用する際の飲み合わせで注意することはありますか？
- トラネキサム酸には止血効果があるため、止血剤のトロンビンと併用できません。併用すると血栓ができるリスクが高まります。また、経口避妊薬（ピル）もトラネキサム酸との併用で血栓症のリスクが増す恐れがあるため、事前に医師や薬剤師に相談してください。風邪薬にトラネキサム酸が含まれている場合も服用量が過剰になるため、併用はできません。
- トラネキサム酸は妊娠中でも服用できますか？
- トラネキサム酸は妊娠中や授乳中でも母体・胎児に影響がない薬のため、服用いただけます。ただし、事前の診察で医師に相談する必要があります。
